組織改革の第一歩は『視点を変えること』、『安全な対話』である

お疲れ様です。eximpです。

今日は、『令和の組織醸成、組織改革』というテーマを独断と偏見と経験に基づき持論展開します。

これから管理職になる人間は、昭和、平成、令和に生まれる人たちをまとめなくてはいけません。それぞれに異なる価値観があり、それを一つにまとめることは容易ではありません。

平成生まれの管理職は前例がなく、未曾有の大変さを経験することでしょう。

今日はそんな中でも「やさしいチーム」を作るための具体的なアプローチについてお話しします。

もしかしたら、昭和を駆け抜けてきたおじさんたちには受け入れられないかもしれません。しかし、平静生まれのわれわれが、ゲームチェンジャーとして振る舞って行かないといけないのです。

現代の組織がどのように変わり続けるべきか、そしてそのために必要な視点や方法を探ってみましょう。組織の変革に興味がある方、自分の職場に違和感を感じている方にとって、非常に参考になる内容です。

現代社会の変化:工業社会から知識社会へ

まず注目すべきは、現代社会が工業社会から知識社会へと移行している点です。かつて、工業社会では効率化が最も重要視されていました。工場の生産ラインがいかに効率よく動くかが企業の成功の鍵だったのです。しかし、現代ではそれが通用しなくなってきています。情報革命によって生み出された知識社会では、創造性が新たな成功の鍵となっています。

例えば、20世紀の企業では生産設備が最も価値ある資産とされていましたが、21世紀の組織では知識労働者とその生産性が最も価値ある資産とされています。この変化に対応するためには、従来の効率化を追求するだけでは不十分で、斬新なアイディアや創造的なアプローチが必要です。

幸せ視点を求める社会

次に、組織が求められる視点の変化についてです。これまではお金や効率性が重視されていましたが、今では幸せ視点が重要になっています。働く人々が求めているのは、機能価値だけでなく情緒価値です。つまり、ただ利益を追求するのではなく、働くことで得られる満足感や幸せが重視されるようになってきています。

この背景には、行き過ぎた資本主義が自然環境を破壊し、社会の二極化を生んでいるという問題があります。このままでは人類が破局に向かうと感じている人が増えているのです。だからこそ、ビジネスも社会全体も、お金視点から幸せ視点へとシフトする必要があるのです。

理想の組織像と現実のギャップ

理想の組織像として、学習し共感し自走する組織が求められます。しかし、現実には多くの企業が依然として旧来の工業社会のモデルにとどまっています。このギャップを埋めるためには、まず結果を重視するのではなく、関係性を重視することが重要です。理想の組織では、結果を評価する基準ではなく、学習の機会と捉えることが求められます。また、現実を警戒するのではなく、共感する機会として捉えることも大切です。

安全な対話と心理的安全性

組織の成功には、安全な対話が不可欠です。ディスカッション(議論)とダイアローグ(対話)の違いを理解することが重要です。ディスカッションでは正解を探し、意見を主張し合い、最適な解決策を見つけることが目的です。一方、ダイアローグでは、相互理解を深めることが目的です。意見の背景にある意味を共有することで、建設的な第三案が生まれる可能性があります。

特に重要なのが心理的安全性です。すべてのメンバーが過度な空気読みや強がりを止め、自然体の自分に戻ることが必要です。このプロセスを経ずに、コミュニケーション技術や場づくりの技術を使っても、表面的な変化にとどまってしまいます。

まとめ

現代の組織が変わり続けるためには、創造性を重視し、幸せ視点を取り入れ、安全な対話と心理的安全性を確保することが必要です。理想の組織像を目指して、まずは自分自身が自然体でいることから始めてみましょう。自分の感情に素直になり、他者との対話を深めることで、より良い組織作りができるはずです。

このように、組織の変革には多くの要素が関わってきますが、最も大切なのは人と人との関係性です。お互いを尊重し合い、幸せを感じながら働ける環境を作ることが、組織全体の成功につながるでしょう。ぜひ、皆さんの職場でも取り入れてみてください。