パワハラと指導の境目。適切な指導とその難しさ。

お疲れ様です。eximpです。

今日は『パワハラと指導の境目』について独断と偏見に基づき持論展開します。

 

最近、職場におけるハラスメントの問題がクローズアップされることが多くなっています。特にパワーハラスメントパワハラ)については、被害者の声が大きくなり、その結果、上司たちは指導に対する恐怖心を抱くことが増えてきました。

この恐怖心から適切な指導が行われないケースも散見されます。では、適切な指導とは何か?パワハラとの境目はどこにあるのでしょうか?

 

パワハラとは

まず、パワハラの定義について確認しましょう。パワハラとは、職場において職務上の地位や権限を利用して、相手に精神的・身体的な苦痛を与える行為を指します。具体的には、以下のような行為が該当します。

  1. 身体的な攻撃:暴力や威嚇行為
  2. 精神的な攻撃:暴言や侮辱
  3. 過大な要求:実現不可能な仕事量や質を強要する
  4. 過小な要求:能力に見合わない単純な業務を長期間押し付ける
  5. 人間関係からの切り離し:仲間外れや無視
  6. 個の侵害:プライバシーを侵害する行為

 

適切な指導とは

一方で、適切な指導とは、社員の能力向上や組織の目標達成を目的とした建設的なフィードバックや助言を行うことです。具体的な指導のポイントを以下に挙げます。

  1. 裏打ちのある明確な目標設定:達成すべき目標や期待値を明確に伝える。目標は『なんのために?』をクリアに伝えなければいけません。
  2. 具体的なフィードバック:具体的な行動や成果に基づいたフィードバックを行う。このとき、良かった部分を褒めることを忘れないように。
  3. サポートと助言:業務遂行に必要な支援やアドバイスを提供する。ただし、相手は真剣に考えている最中かもしれません。自ら気づきを得る機会を潰す可能性もあります。時には見守りましょう。
  4. 尊重と共感:相手の人格を尊重し、共感的に接する
  5. 公平性の確保:特定の社員を優遇したり、逆に冷遇したりしない

 

パワハラと適切な指導の境目

適切な指導とパワハラの境目は、以下の点に留意することで見極めることができます。

  1. 意図と目的:指導は社員の成長や組織の目標達成を目的としているか?
  2. コミュニケーションの質:フィードバックは建設的かつ具体的であり、人格攻撃になっていないか?
  3. 行動の一貫性:指導方針が一貫しており、公平であるか?
  4. 結果の確認:指導の結果、社員が前向きに業務に取り組んでいるか? 

 

具体例と対策

例えば、ある社員が業務にミスを繰り返している場合、上司として適切な指導を行うにはどうすれば良いでしょうか?

  1. 問題の共有:まず、ミスの具体的な内容とその影響を明確に説明します。
  2. 原因の分析:なぜミスが発生したのか、一緒に原因を探ります。技術的な問題か、コミュニケーションの問題か、もしくは他の要因があるかを特定します。
  3. 改善策の提案:具体的な改善策を提案し、必要なサポートを提供します。例えば、追加のトレーニングや業務プロセスの見直しなどです。
  4. フォローアップ:定期的に進捗を確認し、適宜フィードバックを行います。

このようなプロセスを経ることで、指導がパワハラに陥ることなく、社員の成長と組織の成功を促進することができます。

結論

適切な指導とパワハラの境目の判断は非常に難しいですが、上記のポイントを意識することで、建設的な指導が可能となるかもしれません。上司への風当たりが強い令和の世の中ですが、役割を果たしつつ、社員一人ひとりの成長をサポートすることで、より良い職場環境を築くことができるでしょう。


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