お疲れ様です。
eximpです。
今日は「生産性の向上って結局なにしたらいいの?」というテーマを独断と偏見に基づき言語化します。
目次
昨今よく耳にする言葉として、『生産性の向上』があります。
上層部からKPIとして設定されている会社も多いことでしょう。
実際には生産性という言葉のみが一人歩きして、腹落ちしないままに、やっつけ仕事になっていることが多くあります。
しかし、生産性の向上は本気で取り組まなくても実行に移すことができ、尚且つ実行力を持たせることができるのです。
生産性を向上させることの必要性
会社として生産性を向上させることが必要なのは言うまでもないので、現場で働く人たちにとっての必要性を解きます。
結論、少子化と物価上昇です。
昨今現場を悩ませている人手不足。これは本当に深刻です。
人手が足りない→仕事がまわらない→疲弊する→生産性が落ちる→エラーが発生する→エラー処置に人手が必要→人手が足りない
という負のスパイラルです。
だから人を増やしてくれ!と訴えたい気持ちはわかります。しかし、人を増やすことが解決策になり得ない場合があります。
生産力やサービスの質がそのままで人を増やすと、売りが少ないのにコストが増えます。昨今の物価上昇や円安も加味すると、原価低減は難題であり、最重要課題でもあります。
そうすると、コストカット→賃金上昇の停滞→モチベーション低下→能力がある人の離職→さらなる生産性の低下
という負のスパイラルに入り、むしろ人が増える前よりも状況が悪化する可能性すらあります。
最悪、会社が立ち行かなくなり、仕事を失ってしまう可能性すらあります。
少子化が深刻化し、先々の優秀な人材の採用も難しくなるでしょうし、そもそも母数も少ないです。
また、フリーランスという働き方も当たり前になり、新卒が企業にエントリーすることもマイノリティになりつつあります。そしてそれは今後加速していくでしょう。
つまり、私たち現場で働く人たちにとっても、自分たちの立場を守るため、仕事を失わないため、賃金上昇のため、ボーナスを安定的にもらうために、生産性の向上は絶対に必要なテーマです。
生産性の向上は現場に転がっている
上層部は、生産性を向上しろー!と号令はかけたものの実際に何もしてないじゃん。と思うことも多いでしょう。
しかしそれは必然です。上層部は現場の細かいことなどわからないからです。直属の課長ですらそうでしょう。
つまり、我々現場が日常にころがる改善点を見つけ、声を上げないことにはなにも変わらないのです。
結局、生産性の向上って何すればいいの?
前置きが長くなりましたが、ここからは生産性の向上について、どんなことをすれば良いかを述べます。
まずは、ありきたりですが『無理、無駄、ムラ』を見つけることです。
『無理』を訴えるのは難しいですし、会社の風土的に聞いてもらえないことはあるかもしれません。
なので、まずは『無駄とムラ』にアプローチするのが良いでしょう。
無理と無駄にアプローチすること、すなわち業務のスリム化を検討します。
そうして時間とコストを捻出できても無理なら、初めて無理を解消する納得感を上層部に持たせることができます。
無駄の判断ポイント
- 同じ作業を繰り返している
- 同じような作業を繰り返している
- その行動、所作に意味がない
- その行動は昔から引き継がれたものだが誰も意味を知らない
- ほんとにこれって意味あるの?と疑問に感じること
ムラの判断ポイント
- 人によって再現性がないルールや行動
- 時と場合によって再現性のないルールや行動
全てではありませんが、これらに当てはまるものは改善ポイントであることが多いです。
例えば私の職場の例です。
私の職場では『純水小分け容器の返却記録』というものがあります。
詳細は割愛しますが、これは上記で言う『その行動、所作に意味がない』すなわち無駄な記録です。
毎日返却を確認して、その記録を残します。5分程度の簡単な作業ですが、これを無くした時のコストカットは、年間で見ると結構な数字になります。
5分×240日×5000円/60分=10万円
5000円:会社が従業員一人当たりにかける1時間のコスト
毎日の作業であれば、5分の作業をなくすだけでこれほどの経済効果が得られるのです。
では、5分の作業を3つ減らしたら?
1時間の作業を30分に減らすことができたら?
このように現場の小さなスリム化は、多くの時間とコスト削減に寄与する可能性があるのです。
最後に
本当に身の回りに生産性を向上させる要因はたくさん転がっています。
生産性の向上といえば、革命的な作業標準の見直しや、大掛かりなデジタル化など、大それたことを思い浮かべるかもしれません。
しかし、そのようなハードルの高いものは、チャレンジが難しい上、結果どうなるかもわからないにも関わらず、せっかくチャレンジした結果、思ったよりも削減できていない、ということも珍しくありません。
しかし、毎日5分の作業を減らせないか考えてみる。というのは、ハードルが劇的に下がると思いませんか?
小さな改善大きな効果
これは本当です。
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