能動的育成と受動的育成。レベルに合わせた教育、指導

お疲れ様です。

Eximpです。

 

今日は「能動的育成と受動的育成」というテーマ、独断と偏見に基づき言語化していきます。

 

20代後半からは、会社に後輩が入ってくるため、教育指導者をアサインされる方も多いでしょう。

育成は非常に難しいです。なぜなら、教育相手のレベル感は誰一人一緒ではない上、捉え方も個々人によって異なるからです。

教育において、唯一の正解はなく、その人の理解度や、感じ方に応じて、場面場面で適切なアプローチを行う必要があります。

 

教育のレベルをざっくり4段階に分けます。

 レベル1;指導・矯正

 レベル2;導入

 レベル3;実践

 レベル4;自走

 

新人教育はレベル2からスタートします。

レベル1は、教育完了後も最低限を達成できない場合や、最低限の役割すらままならない場合の処置なので、普通にしていれば登場しません。(現場としては登場しないことを願います)

 

レベル2;導入

巷でいう、ティーチングです。

まずはやるべきことや手法、考え方を教えます。

これはある程度、講師からの一方的になっても仕方のない部分です。

 

レベル3;実践

要はOJT(On the job training)です。実際の現場で実践の中で教育し、本当の意味で身につけさせていきます。

実践において被教育者のJOB進行に対する観察事項をフィードバックすることが大切です。

また、教育を受けた側も、やってみての所感をフィードバックし、次に繋げるべきです。

教育者は、所感を引き出すために、アウトロの時間を設け、コミュニケーションをしっかりと取るべきです。

 

レベル4;自走

巷でいうコーチングの要素が大半を占めます。

被教育者が自分一人で走り出し、思考し、新たな考え、新たなJOBを創出する段階です。

この時に教育者がとるスタンスは「見守り」です。

余計な口出しをせず、その人の考えや行動を尊重します。

確実におかしな方向に進んでいる。このままでは取り返しのつかないことになる。という判断基準を持っておき、適切なタイミングで是正することが重要です。

また、相談されない限り、教育者側からが原則口出ししないのが良いでしょう。任せる勇気も教育者に必要な要素です。

 

前置きが長くなりましたが、今日のテーマである「能動的教育」と「受動的教育」について記載していきます。

 

 

能動的教育

これは結論、レベル1−3のことです。

教育者が積極的に手を差し伸べ、必要な知識や考え方、所作を落とし込みます。

レベル1−2の段階でコーチングを多めにしてしまう人がいますがこれは間違いです。

コーチングは基本的にこちらから正解を与えず、考えさせることに注力します。

しかし、この段階で教育を受ける人は、「何がわからないのかわからない」という状態なので、疑問や質問、そこから派生するコミュニケーションには期待できません。

レベル3を何度か経験している人に対して、初めてコーチングの要素をいれ始めることができます。

 

受動的教育

結論、これはレベル4です。

こちらから積極的に手を差し伸べず、見守るスタンスです。

相談の乗ること、軌道修正することが主な役割であり、教育者としては我慢が必要な場合が多いでしょう。

 

そもそもレベル4に到達できる被教育者は、自身で思考する力を持っていることが多いです。

半端に教育者の考えを入れてしまうと、変な矯正が入り、その人の考えの幅や奥行きが広がりにくいです。

被教育者自身が気づきをもち、成長できるように、我慢して見守りましょう。

 

 

最後に

私はこれまで、自社で数々のメンバーの教育を行ってきました。

さまざまな失敗や反省を経て、この結論に至っています。

それでも、唯一の正解はないため、その人に合わせた教育ができるよう、思考を継続することを、忘れずにいたいです。

 

 

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